現実逃避5.0

覆水盆に返らず

油絵

昭和の情景1

梵字 これで胎蔵界大日如来を意味するそうです。 吹いた息で結露している列車の窓ガラスに、メッセージを書く別れのシーン。私には定番のような印象があるけど、高倉健の映画「駅station」にも、中山秀行主演「静かなるドン」にもそんな場面はありません。出…

川霧 II

狩勝峠-北海道紀行4

根室本線が災害のために寸断されていて、東鹿越から新得駅間が代行バスになると、根室本線の車内アナウンスが言っています。それが初耳の私を乗せた列車は無常にも東鹿越駅につきました。 雨の吹き付けるプラットホームに降りたら、代行バスは駅舎に横付けさ…

内田百閒『ノラや』

昨日のたまのドラムの絵は、本当はこの記事でつかう予定でした。 阿房列車で有名な内田百閒の『ノラや』を読みました ノラ失踪するの早いな 香箱って何だろう 全50文字 twitterでやれ やはり意味不明の度合いが強いように思われて、昨日の記事になりました。…

映画「セッション」

週末雨 低反発枕に尻を預けて、アマゾンで映画「セッション」を見ました。 www.youtube.com 昔、ラジオで誰かが話すのを聞いて気になっていた、ということをも忘れていた映画です。2014年公開というから、昔と言うほど古くなかったのですが。ドラム奏者の話…

二科展

弱き者よ、汝の名はおっさんなり 先日思いついた駄洒落です。 それはいいとして二科展に油絵を出品しました。 展示は新国立美術館で9月17日に終了しました。 油彩入選作(部分) ↓ ↓ ↓ すみません。 国内の三大公募展に数えられる二科展ですが、入選は簡…

油絵「バンドウイルカ」

「バンドウイルカ」 F6キャンバス 先週の「今週のお題」は芸術の秋でありました。 時間よ、戻れ。 いっそ20年くらい

外で絵を描く

ボロボロの自転車でふらつきながら、 手に余る大荷物を持った男が、 早朝の公園に現れた。 彼はこけそうになりながら自転車を降り、 異様に大きく膨らんだリュックの中から、 古新聞をごっそり取り出すと、それを池のほとりに広げ、 その上に、これまたリュ…

真夏の旭岳で遭難

大雪山麓の宿の朝は、すでに霧が出ていた。 始発のロープウェイに乗り、終点姿見駅から登山道。次第に急角度になって行き、たどり着いた山頂は、信じられないほど霧の中だった。 登山客の大半は、来た道を引き返して行った。 蛮勇をふるい、私がそのまま進ん…

旅の油絵、20年ぶりの大雪山

北海道の最高峰、大雪山 旭岳。 昔両親に連れられて登った山。当時小学生の私は、出発地点のロープウェイ姿見駅から、 約40歩あるき踵を返した。 あれから20年。 2017年8月末 生まれて初めての旭岳山頂、標高2,291メートルは、 引くほどの濃霧…