現実逃避5.0

覆水盆に返らず

ドライビングMissデイジー

先日、表題の映画を見ました。
以下の記事はネタバレを含みます。

 

ドライビングMissデイジー」(1989年 アメリカ制作)は、
1950年頃のアメリカ南部を舞台に、老齢の男女の、心の交流を描いた映画です。f:id:machigaeta:20180325153710j:plain

 冒頭、教師を引退した裕福なユダヤ人女性 デイジージェシカ・タンディ)は、愛車のキャデラックをアクセルの踏み間違いから大破させてしまいます。

事故の後、息子の気遣いで、彼女の専属として雇われたのが、白髪頭の黒人運転手 ホーク(モーガン・フリーマン)でした。

誰もが認める頑固者のデイジーは、当然に息子のこの気遣いにも立腹します。
はじめはホークの運転する車に乗ることも拒絶していた彼女ですが、やがてホークの正直な人柄にふれ、少しずつ彼を側に置くようになります。

プライドが高く、皮肉屋のデイジーが、はじめてその親愛の情を、素直な言葉でホークに打ち明けたのは、二人の出会いから15年以上の後。彼女が認知症を発した朝のことでした。


途中から私は、昨年亡くなった、北海道の祖父のことを思い出していました。

99歳まで生きた祖父は、はじめて見たときから白髪頭の老人でした。

 晩年の祖父が認知症だったと、はっきりとは聞いていませんが、数年前散歩中に転倒し、自力で歩けなくなった頃から、記憶が混乱することが次第に多くなっていたようです。今 会っても、私を孫だと解らないかもしれないと、聞かされて会いに行ったのが、生前の祖父との最期の対面になりました。

実際は、そのときも、それまで通りに祖父は、会うなり、昔からの名で私を呼びました。しかし私は安堵感より、祖父との間に、もう越えられない隔たりがあるように感じました。

祖父は戦前に職人となり、人生の多くの時間を商人として過ごした人です。

あのとき最後に私を呼んだ祖父は、私の祖父だったのか?初見の客を迎える商人の顔ではなかったか。と今でも思うことがあります。

 

訃報を聞いて駆けつけたときの、死に装束の祖父の顔は、むくんで、少し若く見えました。

幼い私を連れて、石狩川の堤防を歩いた頃の、元気で面白かった、「北海道のおじいちゃん」の顔でした。

人は、自分が作った虚像の他者、虚像の世界を見ているのでしょう。

 

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石狩川

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 (鳩)(無関係)

 

 

missデイジーの世界がゆらぎかけた朝に、
彼女がホークに話した本音
「 あなたは1番の友達 」

 

―ヴァンダミングMissデイジー

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これ(↑)が今日私が1番やりたかったことです。

 

ヴァンダミング・アクション という言葉があります。

俳優 ジャン=クロード・ヴァン・ダムが主演を努めるアクション映画を指すこの言葉は、2000年頃テレビ東京によって提唱された概念です。

 この概念によって全ての映画はヴァンダミング・アクションと、非ヴァンダミング・アクションに分類されます。

ヴァンダミング・アクション ヴァンダミング・アクション
ダブル・インパクト(91)
ユニバーサル・ソルジャー(92)
ボディ・ターゲット(93)
ハード・ターゲット(93)
タイムコップ(94)
ストリートファイター(94)
サドン・デス(95)
マキシマム・リスク(96)
ダブルチーム(97)
左記以外

 黒澤明監督の「椿三十郎」や、以前記事にした「ニュー・シネマ・パラダイス」などは、非ヴァンダミング・アクションの代表格です。

 

今回の、「ヴァンダミングMissデイジー」は、
誰もがやがて直面する人生の課題を、
ユーモラスなタッチで描いた異色のヴァンダミング・アクションです。

 

 

※おまけ

今回、絵(JCVD)の資料を探していて見つけた、amazonオリジナル作品

「ジャン=クロード・ヴァン・ジョンソン」

期待していなかったのですが、凄く面白かった。

シーズン全話一気に観て休日の予定が飛びました

 

↓予告編(Amazonオリジナルビデオ作品)

www.youtube.com

 

アクセス

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このフィールドに入力した値が正しくありません。

 

 

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 あたいにも言い分があるのよ

 

 

今夜のブログの背景色は、スナック田鶴子のイメージカラー深紫よ。

 

あたい、よく記事を上げる前に、そのネタが他に使われてないかググるのよ。

空也 昇龍拳 」 とか。

 

良さそうなのを思いついて、それが何件もヒットするとやめるの。

がっかりよ。

気にせず上げればいいんだけど、私 いやあたいくらい自意識過剰だと、人の後はいやなのよ。

 

まえに "高校落ちた日本死ね" なんて779件ヒットしたの。

twitter?詳しくないけど、ハッシュタグ?とかいうやつまでありやがるようなの。

 ステキな国よね。

 

"スナック田鶴子" も調べたんだけど、実在するようなのどうやら。

この記事は実在の人物団体とは関係ないわ。

麗子

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岸田劉生の麗子像

本物は上野の東京国立博物館にあります。

正式なタイトルは「麗子微笑(青果持テル)」。

持テル という、文語的表現が好きです。

 

 岸田は生涯にわたって、愛娘 岸田麗子をモデルに数多くの作品を残しました。

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麗子像(ウィリアムテル

 

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北斗神拳 二指真空把せる麗子

 

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ミチコオノ(id:fukaumimixschool)さん が ↓ の記事を描いてくれました。

nagi1995.hatenadiary.com

オノさんの ミチコオノ日記

fukaumimixschool.hatenablog.com

 過去、小ブログのコメントの大半がオノさんによるものでした。(世間はそれを荒らしと呼ぶんだぜ)

読者の皆様で、氏を知らない方はおられないかと思いますが、ミチコオノ日記はすごいです。

 

 画家であり、プロレスラーでもあるオノさんの絵は、

プロ(レスラー)の手による作品という以上に、絵を描くことの楽しさ、素晴らしさが伝わってくるようです。

特に18話以降に上げられた作品を見ていると、絵が描きたくなってきます。

 

今回のオノさんの記事があるのは、

今井町公民館 ー「ミチコオノ日記」読者集会所ー(以下 記事では公民館)

nagi1995.hatenadiary.com

こちらは、私も編集メンバーで、記事を投稿出来るのですが、一度大きくすべって以来、ほぼ姿を見せないとか。

 公民館 は、もともと Nagi(id:Nagi1995)さん が「私的ファンサイト」として作られ、作者&読者の交流の拠点になりました。

 

その Nagiさんの ブログ、こちらも有名な 華氏65度の冬

nagi1995.hatenablog.com

明晰かつウィットに富んだ語り口で、様々な外国の歌が翻訳されていっています。

最近、私の好きな記事はこちらです。

nagi1995.hatenablog.com

ご自身の経験と思い、古今東西様々なネタを材料に使って、

無尽蔵の思考とエネルギーで構築され続けるブログはどこか、

フランスのシュバルの理想宮を思い出させます。

フランス行ったことないですが。

 

なお、公民館  の編集メンバーの方々のすばらしきブログには、公民館  内のリンクからも飛べます。あら便利!猫が多い!

 

もうおひと方、有名人をご紹介。

KONMA08 (id:konma08) さん は

元映写技師にして、今は5人のお子さんとルーク・スカイウォーカーの父。

そんな卿の、映画とご家族を愛する、楽しいお人柄が見えるブログ、

週末息子と見る映画 

konma08.hatenablog.com

100人目の読者に、私がなった際、記事で小ブログを紹介していただきました。

konma08.hatenablog.com

そして KONMA08 さん の第3の目(チャクラ)

いえ第2のブログ 月刊KONMA08

konma08.hatenadiary.jp

こちらでは、ブログをめぐる笑えて読み応えのある記事の他に、ご自身が映写技師になられるまでの、流浪青年の日々を綴る、大河小説がはじまる気配あり。

今のところ一話あたりの短さがツボです。

 

 

ワールドクラスの薄情者である私の、嘘を含むブログ紹介は以上です。

 今回紹介した賢者の方々のブログは、私にとって新しい物の見方や、未知の世界を教えてくれます。知らないことだらけです。

素晴らしい世界を見られた後は、刺激の少ない私のブログで、また愛想笑いをしていただけたら幸いです。

 

 

最後に、過去記事を加筆修正しました。

ついでに見てっちゃいなよ(土下座)

genjitsutouhisha.hatenablog.com