現実逃避5.0

覆水盆に返らず

セルフコントロールと絵を描く人生

セルフコントロールー理性による衝動の抑制は、人間一生の課題である。先日、日がな一日youtubeでさいとうなおきさんの動画をボーッと見ていた。さいとうさんはイラスト上達法の動画が人気のイラストレーターだ。動画の中で、上手くなりたい人は一枚に10時間かけてみよう、というような趣旨のことを仰っていた。私にはほんの少しだけ絵を習っていた時期がある。そのころ私のデッサンは「明暗や質感は掴めてるけど下絵の段階」「悪くないけど途中」「手数が足りない」「帰れ」というような評価を受けていた。絵の講師はよく、「追求」という言葉を使う。描ききることが大切という。私は絵を描くのは楽しいけれど、描いてるうちに「悪くないな」という気持ちになると、だいたいそこでやめる。さらに追求するよりは、完成という事にして切り上げたい衝動に負ける。今回、時間を掛けることを主眼にイラストを描いてみようと思った。

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f:id:machigaeta:20210713004027j:plainずいぶん描いた。飽きてきたので、これでもいいかと思う。

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合計だいたい10時間くらい掛かったと思うが、そもそも、こんなことをやっている場合ではない。これ自体が衝動性のなせる業である。巷では瞑想やアンガーマネジメントが流行っている。瞑想をすると大脳新皮質灰白質が増えるらしい。セルフコントロールは大切であるが、一方で、衝動性も上手く付きあえば悪いことばかりでもないとも思う。