現実逃避5.0

覆水盆に返らず

哀しみの余部鉄橋

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余部鉄橋で思い出したのが、西村京太郎の『哀しみの余部鉄橋』でした。今日では西村さんイコール十津川シリーズ、そしてキヨスク専門作家というイメージが定着していますが、御大は日本ミステリー文学大賞を受賞している本格ミステリー作家です。受賞作の『殺しの双曲線』はタイトルでネタバレが発生しているきらいがある名作です。『哀しみの余部鉄橋』は十津川シリーズ中の、他とは少し毛色のちがう短編です。詳しい内容こそ完全に忘れましたが、淡々と描写されていく景色のなかで、ある復讐劇が遂げられるという話だったように思います。ネタバレとは違う意味で、もの悲しい読後感がありました。

この絵は小説とはあまり関係ありません。

十津川警部 哀しみの余部鉄橋〔小学館文庫〕

十津川警部 哀しみの余部鉄橋〔小学館文庫〕

 

 

待避線 余部鉄橋

兵庫県餘部(あまるべ)という地名は、一部の人には馴染み深い名前です。明治45年に竣工した余部鉄橋は、高さ41メートル、全長300メートル超、赤い鉄骨で組まれた美しいシルエットが、静かな日本海の町の偉容を誇るランドマークでした。余部鉄橋は竣工当時、東洋最大のトラス橋でした。2010年にコンクリート製に掛け替えられるまで、山陰本線の現役の鉄道橋として使用されていました。。

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