現実逃避5.0

覆水盆に返らず

ウポポイ さらばシベリア鉄道

シベリア鉄道。嘘。本当は函館本線

久しぶりの遠出は、北海道、札幌のジンギスカンと白老の国立アイヌ民族博物館。過去の記事でも触れた、アイヌ民族博物館は、ウポポイ民族共生象徴空間とともに2020年に開業したそうです。

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暖冬かと思いきや、北の大地は折からの寒波に見舞われており、薄着で旅する師走の白老(しらおい)は寂しさを増していました。函館本線白老駅は、国立博物館の新設に湧きかえっておらず、博物館への道に、新しく作られた跨線橋を歩いているのは私だけ。跨線橋を降りると、何もないロータリー。人気のまばらな街で、それしかないはずの大型施設が見当たらないとは思いませんでした。割と本気で何もない駅前を、目に入った人工物を頼りに進むという、オープンワールドRPG的な趣で、降り出した雪の中を逝くこと、体感で2時間。ガラガラの駐車場を擁する真新しい門にウポポイの文字が見えたとき、安堵と落胆を覚えました。門をくぐった先のことはあまり覚えていません。シャクシャインだったら大蜂起するレベルでつまらないと思った私は未熟なのでしょうか。札幌で何人かと、このウポポイの話をしましたが、概して不評のようでした。