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さだまさし考察「第三病棟」について

さだまさしに「第三病棟」という歌があります。初期さだまさしにあるまじき明るく軽やかな曲調のこの歌は、自身の入院体験をもとに書かれたとのことです。
第三病棟/帰去来 収録曲 # さだまさし(CD音源)

今回は、歌詩を全文引用します。

第三病棟 作詞・作曲 さだまさし

 

僕の病室 君のそろえた
青い水差しと 白いカーテン
子供の声に 目覚めれば 陽射し
坊やが窓越しに 笑顔でおはよう


あの子の部屋は 僕の真向い
お見舞の 苺が見える
やがて注射はいやだと泣き声
いずこも同じと 君が笑う

遊び盛りの 歳頃なのにね
あんなに可愛い 坊やなのにね
カルテ抱えた 君は一寸ふくれて
不公平だわとつぶやいた


紙飛行機のメッセージ
坊やから届いたよ
夏が過ぎれば 元気になるから
そしたら二人で キャッチボールしよう

返事をのせた 飛行機を折って
とばそうと見たら からっぽの部屋
少し遅めの 矢車草が
狭い花壇で 揺れるばかり


受けとる人の 誰もいない
手を離れた 飛行機
君と見送る 梅雨明けの空へ
坊やのもとへと 舞いあがる

はじめてこの曲を聴いたときに、私の心に浮かんだことは2つ、その1「看護婦と付き合っている」その2「坊やのゆくえ」です。さだまさしの詩世界は、よく小説のようだと言われます。私は、その真骨頂は、ト書きによらず読者(?)を物語に引き込む鮮やかな言葉だと思います。「第三病棟」は、それがよく現れた曲です。まるでNHKみんなのうた」で流れるようなメロディにのせて、どうやら看護婦と付き合っている主人公。白いカーテンを用意してくれた、「カルテを抱えた君」とは入院前からなのか?そんなことを考えていると、紙飛行機をくれた坊やが居なくなっている。坊やは退院したのだろうかと想像しますが、季節はまだ梅雨。約束の夏は過ぎておらず、それでも転院していればいいですが、紙飛行機は坊やのもとへと「舞いあがって」行きました。この曲すごいと思いませんか?

まだ1000字に足りないんだが、どうしよう。

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紙飛行機のイラストですが、記事とは関係ありません。

genjitsutouhisha.hatenablog.com