先日、日商簿記検定試験がありました。
私が最後に受験してから7年経ちました。
自慢と自戒を込めて、あのときのことを書いてみたいと思います。
資格勉強をする人にとって役に立つか怪しいTIPSもあります。
社会人になってから、仕事の為に簿記の学習を始めた私は、貸し方借り方という最初の概念で気絶しました。
簿記は過去問だ。という話を聞いてから、暇さえあれば問題集を解く日々が始まりました。
通勤中、仕事終わり。客先に謝りに行く車中。客先に謝りに行く車中。(大切なことなので血の色で書きました)
その甲斐あって2級の結果は良好でした。
「1級とってやろうじゃないか。」
取り憑かれたような日々は続き、1級の試験日が目前まで迫りました。
その試験範囲は膨大です。テキストの厚さ2メートル!嘘ですが
ちょっと間に合いそうもない。会社には2、3日休みをもらいました。
試験休み初日。コーヒーを淹れて机に向かうやいなや、
ドドドドドドドガガガガガ
けたたましい音。
認めたくありませんでした。今日から隣が大工事だなんて。
とてもじゃないが学習できない。かといって図書館や自習室に行く時間も惜しい。
困り果てた末に、私は耳栓に出会いました。
耳栓がもたらした未曾有の静寂のなかで、試験休みは想像以上に有意義に過ぎて行きました。
財務諸表しか出てこない悪夢を見るほど。
私が挑んだ回は合格率の高いラッキー回でした。
簿記の学習をする人へ
簿記学習はアウトプット(問題集)が重要です。
これは知識の定着にも、内容の理解にも言えます。
テキストを読んで解決しない疑問があっても、演習問題を解くことで理解にたどりつけます。
50%程度の理解でも、とにかく問題を解いてみてください。
解けなかった問題は、こたえを見ましょう。その解説文は最重要のテキストです。問題集の中でも、最も大切なのは過去問です。これから挑む本試験も、いずれ過去問になるのですから、できるかぎり沢山こなしましょう。そしてなにより、集中には耳栓です。
さいごに、
資格・検定合格を目指す人は、それが自分にとって本当に大切かどうか、一度考えてみましょう。
合格した後のことをイメージしてみましょう。
もし合格すること自体が目的化しているなら、それは現実逃避かもしれません。見つめ直してみましょう。もしも現実逃避なら、合格したあとに現実が襲ってくるのです。