ゴトッ
「おしぼりとお冷やです」
「どうも」
「ご注文どうぞ」
「ナムル」
「以上でいいですか?」
「はい・・・ベジタリアンなので・・」
「はーい。おまちください」
・・・
・・・
「ナムルおまたせしましたー。」
「どうも」
・・・
空也上人立像。
運慶の子、康勝(こうしょう)の手になるこの像は、
念仏の一音一音が阿弥陀如来になったという、伝承そのままに彫られており、
教科書でもインパクト絶大です。
踊り念仏の開祖とされる、市聖(いちのひじり)、空也上人。
ミニマリズムの先駆的存在としても知られる空也上人の、終生の宝物は、
鹿の角の杖と毛皮です。
貴船の山で一人、山ごもりしていた上人に、唯一の心の支えだった鹿がありました。
ある日を境にぱったりと鹿の姿が見えなくなって、
心配している上人のところに、
一人の猟師が通りかかりました。
猟師の持っていた杖と毛皮は、あの鹿の変わり果てた姿に違いありませんでした。
上人は猟師に事情を話し、杖と毛皮を乞い求めました。
猟師は殺生を諫められて改心し、終生を空也の弟子として過ごしました。
私のような凡夫には、ただ猟師の身に起きた理不尽に落涙を禁じ得ない、その
杖も毛皮も、写実的に彫り抜かれた空也上人立像は、京都、六波羅蜜寺にあります。
教科書でこの像をはじめて見たときに、
とても面白いネタを思いついた記憶があるのですが、
思い出せません。
上に載せたものではありません。
昇龍拳!
これでもない気がする。
とても面白かったはずなのですが、思い出せません。