現実逃避5.0

覆水盆に返らず

文学

ヴィネット「正岡子規」

定期的に『病牀六尺』を読み返す

Flying 山伏 again

夜間飛行 ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話 作者:田中 康弘 山と溪谷社 Amazon この世ならざる力を持った、「空飛ぶ山伏」の伝説を収めた、民話集『山怪』は気になりつつも、まだ読んでいません。この本、電子書籍定額読み放題サービス「KindleUnlimi…

風を待つ

願わくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ(西行) 西行シリーズ genjitsutouhisha.hatenablog.com genjitsutouhisha.hatenablog.com genjitsutouhisha.hatenablog.com genjitsutouhisha.hatenablog.com

きさらぎの望月のころ

願わくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ(西行) genjitsutouhisha.hatenablog.com 西行のいう如月の望月は旧暦の話で、今でいう4月上旬。桜の季節はまだ遠い。 今週のお題「鬼」

陰翳礼賛

今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電機や瓦斯や水道などの取り付け方に苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす風があるのは、自分で家を建てた経験のない者でも、待合料理屋旅館等の座敷へ…

イラスト 水土野の細川ガラシャ

先日の岩場スケッチの道すがら、audibleで三浦綾子さんの『細川ガラシャ夫人』を聴いていました。プロの朗読で本を聴く、という触れ込みのaudibleですが、本作は数人の声優さんたちに配役がされており、さながらラジオドラマのような風情で、なかなか引き込…

胡桃に酒 細川ガラシャ

印象に残っている小説があります。司馬遼太郎の「胡桃に酒」という短編です。この物語は、絶世の美女として名高い細川ガラシャと、その夫・細川忠興(ただおき)を中心とする群像劇です。明智光秀の娘、細川ガラシャは、ガラシャという洗礼名からも解る通り…

『北の無人駅から』茅沼のタンチョウと駅長

北の無人駅から 作者:渡辺 一史 北海道新聞社 Amazon 『北の無人駅から』というノンフィクションを読んでいます。 映画「こんな夜更けにバナナかよ」の原作者渡辺一史さんの著書で、本書には題名の通り、北海道の無人駅から始まる文章が7本収録されています…

さだまさし考察「第三病棟」について

さだまさしに「第三病棟」という歌があります。初期さだまさしにあるまじき明るく軽やかな曲調のこの歌は、自身の入院体験をもとに書かれたとのことです。第三病棟/帰去来 収録曲 # さだまさし(CD音源) 今回は、歌詩を全文引用します。 第三病棟 作詞・作…

いつも一人で 赤とんぼ

いつも一人で赤とんぼ 山頭火 genjitsutouhisha.hatenablog.com 山頭火句集 (ちくま文庫) 作者:種田 山頭火 発売日: 1996/12/01 メディア: 文庫

また見ることもない山が遠ざかる 「旭川らーめん山頭火」

また見ることもない山が遠ざかる 種田山頭火 北海道に旅したとき、旭川駅前の「らーめん山頭火」に行きました。旭川西武デパートの閉店の年だったと思います。ラーメンにはあまり興味がないので、味はよくわかりません。店員さんがずっと、イタリア旅行の話…

寂寞を 敵とし友とし 雪の中に 長き一生を 送る人もあり

石川啄木『一握の砂』 忘れがたき人人 より 寂寞を 敵とし友とし 雪の中に 長き一生を 送る人もあり 狭義の雪の中に 長き一生を 送る人もあり

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

夜の底が白くなった。 マッターホルン(4478m) 積もった雪を「夜の底が白い」だなんて、さすがは文豪・川畑泰史だと思います(川端康成)。『雪国』の文章を読むと、夜の雪の印象が変わります。二行目以降は憶えていんですけど。 何かのドラゴン genjitsuto…

西行の歌

西行法師 歌僧。西行は平安末期の元永元年(1118年)。紀伊国の武家に生まれる。文武両道に秀で、若くして後鳥羽院の北面武士になるが、いろいろあって23の歳に出家。生涯にわたって多くの旅をして、2300首の歌をのこした。 願わくは 花の下にて 春死なむ そ…

座右の書

座右の書 常に自分の手元に置いておき、その内容をいつでも引くことができるようにしてある本のこと。自分にとって参考になったり励みとなったりする本。 ―実用日本語表現辞典 皆さんには座右の書がありますか?ホットペッパーですか? 困難に直面したり、右…