ファミマでこんな物をみつけた。
じゃじゃ麺・・・
東北旅行で盛岡駅に降りたとき、初めてその存在を知った。
わんこ蕎麦、盛岡冷麺、そしてじゃじゃ麺で、盛岡三大麺と言うらしい。
初めに盛岡冷麺を食べた。どんぶりの中で異彩を放つ、スイカ一切れの存在と、濃厚なキムチ味にごまかされている感が無くはないが、確かに、近所の焼き肉屋の完全にゴム製の冷麺しか知らない私には充分美味だった。
そして、じゃじゃ麺。
じゃじゃ麺を扱う店では軒並み、他のどのメニューよりも盛大にプッシュされていた。そのじゃじゃ麺を食べてみた。
ゆで麺の上にキュウリ、肉味噌と、
かなり大胆に、無造作とも言える盛りつけのそれを、
一口。あまりの衝撃だった、そして店員に言いたかった
「仕事今日で辞めるんですか?」
と
これは、さすがに作りかけ、いや、
もはや「材料」だ。
ゆで麺、、キュウリ、肉味噌、生姜、酢、皿
完全にただのそれらである。
調和らしきものが影もかたちもない。
なにか味覚を処理する私の脳の回路が壊れたのかと思った。
それぞれの味は、混ざらず、変わらず、別れず、離れずにある。
ふしぎな気持ちで数百円を払い店を出た。
しかし、たまたまその店と私の相性だったのかもしれない。
その店の店員だけが、ふいに全てがイヤになったのかもしれない。
盛岡滞在2日目に、別の店で、もう1つ食べてみた。
おなじだった。
今日のポテトチップスは肉味噌の味がした。
ポテトチップ自体が久しぶりだったし、美味しかった。
肉味噌は、あの日の盛岡でも美味かった。
あの日も、肉味噌以外が無ければ悪くは無かったのに。